ビス留め(ボルト・ナット留め)をおこなう軽量スチール棚では、組み立てる際に水平器を使用して垂直を出すことが望ましいです。ここでは、スチール棚を水平器で垂直調整するタイミングやその方法について説明しています。
この記事で分かること
- 対象のスチール棚
- ボルトレスラックには不要
- 水平器を使用するタイミング
- 垂直の出し方
- 水平器がない場合は
- 水平器が必要な棚:軽量スチール棚(オープン棚・パネル棚・金網棚/耐荷重120kg/段)です。ボルト・ナットで支柱と棚板を接合する構造のため、締め方によって垂直方向に傾きが出ます。本締めの直前に水平器で垂直を出してください。
- 水平器が不要な棚:軽量ボルトレス棚・中軽量スチール棚・中量スチール棚、およびスチール書架などの本棚系です。部材同士をツメで接合する構造のため、組み立てた時点ですでに垂直が取れています。改めて垂直を出す必要はありません。
対象のスチール棚
ビス(ボルト・ナット)で組み立てをおこなうスチール棚は、軽量スチール棚となります。この軽量スチール棚は耐荷重120kg/段(棚板1枚につき)となり、オープン棚・パネル棚・金網棚の三種の商品カテゴリがあります。基本的な構造体(躯体)は、支柱(アングル)と棚板のみで構成されるシンプルなスチール棚です。
これらのスチール棚は、支柱(アングル)と棚板との接合にはビス(ボルト・ナット)を用いて取り付けをおこないます。
ビス(ボルト・ナット)での接合する故に、しっかりと角度を出して取り付けをおこなわないと、どうしても垂直方向に傾きが生じます。それを解決するために、水平器を使用して垂直を出す必要があります。
ボルトレスラックには不要
上述したように、ビス(ボルト・ナット)での接合するスチール棚を組み立てる際には、垂直方向の調整の必要性が出てきます。しかしながら、軽量ボルトレス棚・中軽量スチール棚・中量スチール棚、または、スチール書架のような本棚系統のラックについては、ボルトレスまたは部材同士ツメ等で接合されるため、組み立てた段階ですでに垂直が取れています。
そのため、それらのボルトレス棚及びスチール書架等では、改めて垂直を取る必要がありません。
水平器を使用するタイミング
軽量スチール棚(ここではオープン棚の例)は、基本的に図にあるように、寝かせながら組み立てをおこないます。ビス(ボルト・ナット)での接合は、はじめに仮どめという全てネジを締め切らない方法でおこないます。
寝かせて仮どめをしている段階では、水平器等を使用して垂直は見ません。
全てのビス留め箇所を仮どめが終わった後に、最下段だけの棚板を本締め(最後まで締め切る作業)します。これは、棚本体を起こした後でのビス本締めが最下段だけはとてもやりづらくなるためです。
最下段の本締めが終わったらスチール棚本体をゆっくりと起こします。仮どめの箇所がグラつくので十分に注意をしながら起こします。
棚が起こし後に、全てのビス接合部分を本締めをしますが、その直前に、水平器を使用して垂直を出します。
水平器を使うのは、棚を起こしたあと・本締めの直前です。寝かせて仮どめをしている段階では垂直を見ません。また、棚を起こす前に最下段の棚板だけは本締めしておいてください。起こしたあとでは最下段の締め付け作業が非常にやりづらくなります。
垂直の出し方
吊り下げ式の水平器(下げ振り)やレーザー墨出し器等でももちろん計測することができますが、写真にあるようなマグネット式の水平器を縦にして使用するのが簡単に角度が測れ便利です。
この水平器を、スチール棚の支柱(アングル)に取り付けます。マグネット付きタイプであれば、スチール製の支柱なので引っ付けるだけで取り付けができます。この際、水平器は支柱に対して縦方向に取り付けます。
写真にあるように、円形の窓から水泡が計測器のちょうど中心に来ているかを確認します。中心あたりに水泡があれば、おおよその垂直が取れていることになります。

中心ではなくどちらかに傾きがある場合は、スチール棚の支柱(アングル)2本を握り、前後または左右に揺らし、傾きを調整します。
この作業をできたら4本のアングル全てに対し繰り返し確認し、それぞれ傾きを調整します。
傾きを調整し、おおよその垂直が取れたら、ビス(ボルト・ナット)の本締めをおこない、スチール棚の組み立てが完了します。
マグネット式の水平器を縦向きにして支柱に貼り付ける方法が最も簡単です。スチール製の支柱なので、magnetを付けるだけで固定できます。円形の窓の中心に水泡が来ていれば、おおよその垂直が取れています。下げ振りやレーザー墨出し器でも計測できます。
水平器がない場合は
水平器をお持ちでない方は、柱等の垂直が取れている構造物を目安に、組み立てたスチール棚がその構造物に対して真っ直ぐと設置されているかを確認します。
水平器で垂直を出した方法と同じように、支柱(アングル)を握って前背面及び左右のをそれぞれ振り、縦方向の垂直が取れているかを確認し、調整が終えた後に、ビス(ボルト・ナット)を本締めします。
柱など垂直が取れている構造物を目安に、棚がまっすぐ立っているかを目視で確認します。支柱を握って前後・左右に振りながら調整し、垂直が取れたらボルト・ナットを本締めしてください。
- Q. 水平器はどのタイミングで使いますか?
- A. 棚を起こしたあと、ボルト・ナットを本締めする直前です。手順としては、寝かせた状態で全箇所を仮どめ→最下段の棚板だけ本締め→棚をゆっくり起こす→水平器で垂直を出す→全箇所を本締め、という流れになります。仮どめの段階では垂直を見る必要はありません。
- Q. 傾いていたらどう直しますか?
- A. 支柱(アングル)2本を握り、前後または左右に揺らして傾きを調整します。これを4本の支柱すべてについて繰り返し確認してください。仮どめの状態なので動かせます。おおよその垂直が取れたらボルト・ナットを本締めします。
- Q. 水平器を持っていない場合はどうすればよいですか?
- A. 部屋の柱など、垂直が取れている構造物を目安にしてください。組み立てた棚がその構造物に対してまっすぐ立っているかを目で確認します。支柱を握って前後・左右に振りながら調整し、垂直が取れたと判断できたら本締めをおこないます。
- Q. ボルトレス棚でも水平器は必要ですか?
- A. 不要です。軽量ボルトレス棚・中軽量スチール棚・中量スチール棚、スチール書架などの本棚系は、部材同士をツメで接合する構造のため、組み上がった時点で垂直が確保されています。水平器が必要なのは、ボルト・ナットで組み立てる軽量スチール棚だけです。
カテゴリ水平器での垂直出しが必要になる軽量スチール棚(耐荷重120kg/段)です。パネル棚・金網棚も同じ組み立て方になります。


