
スチール本棚の高さピッチ(間隔)と基準となる棚段高さ
スチール本棚に本・書籍・書類等を収納する場合、収納物の高さに合わせて棚段の高さを設定する必要があります。本・書籍・書類の高さに応じてどれくらいに棚段高さを設定するばよいのかを考慮するために、各スチール本棚の基準となる棚段高さと有効高さ寸法及び間隔(ピッチ)を表組を交えて説明しています。
棚段高さ
スチール本棚の幅有効寸法と奥行有効寸法では、棚段スペースの実寸を幅と奥行の観点から見てきました。ここでは、棚段スペースの高さを見ていきたいと思います。
棚段の高さは、積載物(本・書籍・ファイルボックス等)が収納可能なサイズである有効高さ寸法(高さ許容寸法)というものが幅と奥行と同様にあります。幅許容寸法及び奥行許容寸法と併せて、その有効寸法が棚段スペースの実寸となります。
スチール本棚の棚段高さの規定
幅許容寸法及び奥行許容寸法は規定のサイズとして設定されています。当然ながらスチール本棚を選んだ時点で、この設定は変更することができません。
これに対して高さ許容寸法は、スチール本棚自体の高さ(具体的には支柱の長さ)による制限はありますが、各棚段を支柱の孔ピッチ(間隔)により自由に組み換えすることができます。支柱の孔に、棚受という部材のツメを引っ掛けて棚板を受け止めますが、引っ掛ける間隔により棚板の上下移動が自由に効くような仕様となっています。
従いまして、中段については、使用者が自由に高さ変更をすることができるため、スチール本棚には高さ許容寸法の規定サイズというものは存在しません。
棚段高さピッチ(間隔)
スチール本棚の支柱の孔は、25mm間隔で設定されています。これにより、25mmピッチで棚板を上下に稼働できます。
ただし、最上段棚板(もしくは天板)及び最下段の棚板(もしくは地板)は、スチール本棚の躯体構造の関係上、動かすことができません。最上段と最下段に挟まれた中段・中棚部分だけが稼働する対象となります。
高さピッチも、この中段・中棚のみを対象としたものとなり、最上段と最下段は対象外となります。
各スチール本棚の基準となる棚段高さ
以下の金剛製スチール本棚の棚段の高さを、高さ・有効段数・標準ピッチごとに表組でまとめております。
本棚の高さは、いずれにも高さ設定がある2600mm(8尺)、2250mm(7尺)、1950mm(6尺)、2250mm(5尺)の4種類を掲載しています。
有効段数は、棚段の収納可能な段数で天地段数とは異なります。また、棚板の厚みは、25mm(スチール書架KCJA・スチール書架KU)と30mm(KU軽量本棚・スチール書架RKU)の2種類があります。
KU軽量本棚(耐荷重100kg/段)・スチール書架RKU(耐荷重100kg/段)
耐荷重が1段100kgのスチール本棚。金剛のカテゴリでは物品棚として登録されています。「単式」と両面収納可能な「複式」の2パターンがあり幅バリエーションが900・1200・1500・1800mmの4種類がありと豊富です。
KU軽量本棚(耐荷重100kg/段)はホワイトカラー、スチール書架RKU(耐荷重100kg/段)は、ブラックの近似色であるチョコレートブラウンカラーの色違いで、いずれも部材等の大きさ及び種類は共通となっています。共通部材のため棚段高さ設定も全く同じ仕様となります。
棚段高さに関する仕様
- 最下段の棚板から床までの高さ
- 135mm
- 棚板の厚み
- 30mm
- 標準ピッチ
- H350mmピッチ / H425ピッチ
単位(mm) | H2600 | H2250 | H1950 | H1650 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
H350 ピッチ | H425 ピッチ | H350 ピッチ | H425 ピッチ | H350 ピッチ | H425 ピッチ | H350 ピッチ | H425 ピッチ | ||
外形寸法 | 最上段 | 363 | 463 | 363 | 413 | 413 | 463 | 388 | 513 |
中段 | 350 | 400 | 350 | 425 | 350 | 450 | 375 | 500 | |
最下段 | 352 | 402 | 352 | 427 | 352 | 452 | 377 | 502 | |
許容寸法 | 最上段 | 328 | 428 | 328 | 378 | 378 | 428 | 353 | 478 |
中段 | 320 | 370 | 320 | 395 | 320 | 420 | 345 | 470 | |
最下段 | 322 | 372 | 322 | 397 | 322 | 422 | 347 | 472 | |
床→最下段 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | |
有効段数 | 7 | 6 | 6 | 5 | 5 | 4 | 4 | 3 | |
棚板の厚み | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | |
高さ | 2600 | 2600 | 2250 | 2250 | 1950 | 1950 | 1650 | 1650 | |
有効高さ合計 | 2250 | 2280 | 1930 | 1960 | 1660 | 1690 | 1390 | 1420 |
スチール書架KCJA(耐荷重40kg/段)
金剛を代表するホワイト色のスチール本棚がスチール書架KCJA(耐荷重40kg/段)です。機能が充実したシンプルで堅牢なスチール書架で大学の研究室等の壁面書棚に適しています。KUシリーズとは異なり、タッピングネジでビス留めするのが特徴的です。
棚段高さに関する仕様
- 最下段の棚板から床までの高さ
- 124mm
- 棚板の厚み
- 25mm
- 標準ピッチ
- B5サイズ以下 H300mmピッチ / A4サイズ以下 H350mmピッチ
単位(mm) | H2600 | H2250 | H1950 | H1650 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B5 | A4 | B5 | A4 | B5 | A4 | B5 | A4 | ||
外形寸法 | 最上段 | 376 | 376 | 326 | 376 | 326 | 426 | 326 | 426 |
中段 | 300 | 350 | 300 | 350 | 300 | 350 | 300 | 350 | |
最下段 | 300 | 350 | 300 | 350 | 300 | 350 | 300 | 400 | |
許容寸法 | 最上段 | 316 | 316 | 266 | 316 | 266 | 366 | 266 | 366 |
中段 | 275 | 325 | 275 | 325 | 275 | 325 | 275 | 325 | |
最下段 | 275 | 325 | 275 | 325 | 275 | 325 | 275 | 375 | |
床→最下段 | 124 | 124 | 124 | 124 | 124 | 124 | 124 | 124 | |
有効段数 | 8 | 7 | 7 | 6 | 6 | 5 | 5 | 4 | |
棚板の厚み | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | |
高さ | 2600 | 2600 | 2250 | 2250 | 1950 | 1950 | 1650 | 1650 | |
有効高さ合計 | 2241 | 2266 | 1916 | 1941 | 1641 | 1666 | 1366 | 1391 |
スチール書架KU(耐荷重40kg/段)
本や書籍の収納に最適な狭い奥行きサイズのスチール本棚がスチール書架KU(耐荷重40kg/段)です。スチール書架KCJAとは異なり電動インパクトによる施工不要でM8ボルト及びナットの締め付けで組み立てを完結できる仕様です。
棚段高さに関する仕様
- 最下段の棚板から床までの高さ
- 135mm
- 棚板の厚み
- 25mm
- 標準ピッチ
- B5サイズ以下 H300mmピッチ / A4サイズ以下 H350mmピッチ
単位(mm) | H2600 | H2250 | H1950 | H1650 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B5 | A4 | B5 | A4 | B5 | A4 | B5 | A4 | ||
外形寸法 | 最上段 | 368 | 368 | 318 | 368 | 318 | 418 | 318 | 418 |
中段 | 300 | 350 | 300 | 350 | 300 | 350 | 300 | 350 | |
最下段 | 333 | 333 | 283 | 333 | 283 | 383 | 283 | 383 | |
許容寸法 | 最上段 | 316 | 316 | 266 | 316 | 266 | 366 | 266 | 366 |
中段 | 275 | 325 | 275 | 325 | 275 | 325 | 275 | 325 | |
最下段 | 272 | 322 | 272 | 322 | 272 | 322 | 272 | 372 | |
床→最下段 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | 135 | |
有効段数 | 8 | 7 | 7 | 6 | 6 | 5 | 5 | 4 | |
棚板の厚み | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | |
高さ | 2600 | 2600 | 2250 | 2250 | 1950 | 1950 | 1650 | 1650 | |
有効高さ合計 | 2255 | 2280 | 1930 | 1955 | 1655 | 1680 | 1380 | 1405 |
表の凡例
- 床→最下段
- 最下段の棚板上面から床(GL)までの高さ。最下部の棚板または地板が固定された位置にあります
- 棚板の厚み
- 棚板の厚みの寸法です。耐荷重仕様により25mmと30mmの2種類があります
- 有効高さ合計
- 最上段最下段の棚板(または天板・地板)と各中棚段の棚板厚みを引いて求めた1台あたりの有効高さ許容寸法で、有効棚段×有効棚段高さからも求められます
- 有効段数
- 最上及び最下段の計2段 + (中段×段数)