中量棚板(300kg/段及び500kg/段)の補強
重量のある積載物の収納に適した中量スチール棚に使用される棚板「中量棚板」にはどのサイズにも裏面に補強材が施されています。中量棚板裏面中央の補強材であるセンター補強について、そのサイズや補強数等の説明をしています。
中量棚板
中量スチール棚に付属する棚板である中量棚板は、耐荷重により300kg/段と500kg/段の2つのバリエーションがあります。
中量スチール棚においては、300kg/段のスチール棚と500kg/段とを区別するものがこのスチール棚板となり、その他の主要な構成部材であるアングル(支柱)やワイドビーム、棚受け等は、300kg/段・500kg/段の共通部材となっています。
300kg/段の中量棚板と500kg/段の中量棚板は、ともに、棚板の厚みは45mmとなります。
補強
中量棚板は、その耐荷重に問わず全ての棚板に補強材が1本以上入っています。
補強材は、センター補強とも呼ばれ、棚板の裏面に、その中心部に折り曲げ構造のスポット溶接にて施されています。
中量スチール棚に限らず、軽量または中軽量等のスチール棚全般の棚板の補強は、重量物を棚板の上に積載しても変形や破損が生じないのはもちろんのこと、棚板自体のたわみが極力生じることがないようにする目的として施工されています。基本的にはセンター補強が棚板1枚につき、1本から2本、サイズに応じて設置されています。
棚板の厚みと板厚
棚板のサイズのなかで棚板の厚みの他に、板厚というものがあります。
中量スチール棚用の棚板の厚みは、中量スチール棚を正面側からみた際の棚板部分の厚み、となります。
一方で、板厚は、スチール製の棚板を製造するときに使用されるスチール薄板・コイルの厚みを指します。
板厚については、300kg/段の中量棚板と500kg/段の中量棚板では厚みが異なり、前者は0.7mm、後者は0.8mmを使用しています。ただし、補強部分の板厚については、300kg/段・500kg/段ともに0.8mmのものを使用して製造しています。
棚板に付属する補強のサイズ
中量棚板に施工されている補強は、約60mmの折り曲げ構造を施した補強材をスポット溶接にて取り付けています。
センター補強1本につき、約60mmのものが1本。センター補強2本で合計約120mmとなります。
また、奥行側の両サイド(棚板両端の補強)にも約25mmの折り曲げ構造を作り、棚板の強度をさらに上げる仕組みを採用しています。
中量棚板は、最大奥行サイズが600mmとなります。600mmに対して棚板両端の補強とセンター補強を合わせると、最大で約3割を補強材にてしっかりと強度を上げていることとなります。

300kg/段タイプの棚板補強数
300kg/段の中量棚板は、全てのサイズの棚板が、1本のセンター補強が入ります。
300kg/段タイプの棚板を、呼び寸法で見た各サイズと補強の関係をした表は、以下のとおりとなります。
※奥行300mmについては、奥行750mmの2つ割に使用します。
| 棚板 呼び寸法(mm) | 補強数 |
|---|---|
| W900×D300 | 1本 |
| W900×D450 | 1本 |
| W900×D600 | 1本 |
| W1200×D300 | 1本 |
| W1200×D450 | 1本 |
| W1200×D600 | 1本 |
| W1500×D300 | 1本 |
| W1500×D450 | 1本 |
| W1500×D600 | 1本 |
| W1800×D300 | 1本 |
| W1800×D450 | 1本 |
| W1800×D600 | 1本 |
500kg/段タイプの棚板補強数
500kg/段の中量棚板は、呼び寸法で幅1500×奥行600mmと幅1800×奥行600mmのサイズの棚板が、2本のセンター補強が入ります。
それ以外のサイズの棚板は、1本のセンター補強が入ります。
500kg/段タイプの棚板を、呼び寸法で見た各サイズと補強の関係をした表は、以下のとおりとなります。
※奥行300mmについては、奥行750mmの2つ割に使用します。
| 棚板 呼び寸法(mm) | 補強数 |
|---|---|
| W900×D300 | 1本 |
| W900×D450 | 1本 |
| W900×D600 | 1本 |
| W1200×D300 | 1本 |
| W1200×D450 | 1本 |
| W1200×D600 | 1本 |
| W1500×D300 | 1本 |
| W1500×D450 | 1本 |
| W1500×D600 | 2本 |
| W1800×D300 | 1本 |
| W1800×D450 | 1本 |
| W1800×D600 | 2本 |


