
L型60mm×40mmアングル(60アングル)
L型60mm×40mmアングル(60アングル)の紹介ページです。一般的な軽量スチール棚用のアングル(支柱)は40mm×40mmのL型ですが、同様にL型の【60mm×40mm】アングルがあります。20mm幅が増すことで40mm×40mmアングルよりも強度が出てスチール棚自体の耐荷重を上げることが可能です。
一般的なL型アングル
耐荷重120kg/段の軽量スチール棚は、なかでも最もシンプルな構造のオープン棚は、アングル(支柱)とスチール製の棚板により構成されています。そこで使用されるアングル(支柱)の一般的なものは、L型の40mm×40mmのアングル、いわゆる40アングルと呼ばれる部材です。
軽量スチール棚は、アングルラックとも呼ばれますが、それは、使用されるアングル(支柱)が特徴的であることを示しています。
L型60アングル
L型アングルには、一般的な40アングルと、もう一つ60アングルがあります。
L型60mm×40mmアングル(60アングル)
60アングルは、その名のとおりL型の部分が60mmとなっています。
ただ、40アングルとは異なり、L型の両側が同じサイズではなく、一方のみが60mm、もう一方が40mmとサイズを異にしてます。
具体的なアングルサイズは、W60mm×D40mm×T2mm となります。
孔の形状や数も異なります。60mm×40mmL型アングルは、それぞれ楕円形の形状となりますが、60mm側と40mm側で異なる形状及び大きさの孔が開いています。60mm側では、2列に孔があり、1列目には大きい楕円形で、約35mm×8mmの孔。2列目には小さい楕円形で、約12mm×8mmの孔があります。40mm側では、40mm×40mmL型アングル同様1列のみで、約15mm×8mmの孔があります。
詳しくは以下のリンクをご参照ください。
L型アングル(支柱)の孔の数
スチール棚板を使用した組み立て
60アングルも、シンプルな構造のオープン棚と同様に、スチール棚板を使用して組み立てることができます。
スチール棚板に開いている孔と、アングル(支柱)の孔に合わせ、ビス(ボルト・ナット)にて取り付けをおこないます。
ただし、スチール棚板は、耐荷重が1枚あたり120kgの軽量スチール棚用のみ適合しています。中軽量(200kg/段)または、中量ラック(300kg/段or500kg/段)の棚板は、アングル(支柱)に直接ビス留め接合は不可のため取り付けができません。必ず軽量棚板(120kg/段)を使用します。
60アングル以外で必要となる部材(1台あたり)は、おもに以下のものです。
アングル枠での組み立て
60アングルのみでスチール棚の躯体を組み立てる方法があります。60アングルで枠組みを製作し、その枠の上に、パーティクルボードや構造用合板等を載せて使用するスチール棚となります。
60アングル枠で構成されたスチール棚は、基本の幅(間口)が、サイズバリエーションである【1800mm】【2100mm】【2400mm】の3種類となります。また、60アングルを切断加工可能な場合は、どのような幅サイズでも対応が可能なことも特長の一つです。
組み上げる際の60アングルの配置
スチール棚板で組み立てる方法、60アングル枠での組み立てる方法の2種類を紹介しましたが、それぞれ、支柱となる60アングルは配置する方向が決まっています。どちらの組み立て方法でも同じ方向に支柱を立てるようにします。
具体的には、正面側及び背面側に幅の狭い40mm面を配置し、奥行側(側面側)に幅の広い60mm面を配置します。この配置を間違えると、専用ベースプレートの取り付け位置も狂ってしまい、うまく組み上げることができなくなります。
また、60アングル枠のスチール棚では、幅(間口)に取り付けのアングルの正面を、幅の広い60mm面にし、上面を幅の狭い40mm面にします。
組み立ての際のビス(ボルト・ナット)
ビス(ボルト・ナット)は、60アングルに専用のものはなく、軽量スチール棚の皿M6ボルト及びナットを使用します。
スチール棚板での組み立て及び取り付けは、スチール棚板の孔の分だけである、1段あたり(棚板1枚あたり)8個が必要個数となります。
アングル枠での組み立て及び取り付けは、60アングルの60mm側が2列に孔が開いているため、倍となる、1段あたり16個が必要個数となります。
枠組みにより耐荷重UP
軽量スチール棚は、基本的に棚板1枚あたり120kg(120kg/段)となります。60アングルにより上述のようなアングル枠での組み立て方法により組み上げたスチール棚の耐荷重はUPします。
同じように60アングルで枠組みを製作した棚である、ボード棚の耐荷重は、メーカー仕様では、耐荷重は150kg/段、1台あたりの最大積載重量は1000kg(1t/台)になります。
60アングルで構成した枠組みのスチール棚の耐荷重は、ボード棚と同様の仕様となりますので、耐荷重は150kg/段、1台あたりの最大積載重量は1000kgを実現できることとなります。
60アングルのサイズバリエーション
60アングルには、以下の長さが3種類(1800mm・2100mm・2400mm)のサイズバリエーションがあります。
専用のベースプレート
一般的な40アングルと60アングルはアングルサイズが異なるので、軽量スチール棚で使用されるスチール製ベースプレート(40アングル用)は取り付けができません。
60アングル専用のスチール製ベースプレートがありますので、必ずそのベースプレートを使用します。
ビス(ボルト・ナット)をあてがうのは正面側で、幅が狭い40mmの方の孔に取り付けます。
設置例(メーカーカタログより)
以下は、瀬戸内スチールのカタログにある60アングルを使用した設置例となります