スチール棚の棚段に収納ボックスを組み合わせると、こまごまとした物の整理が一気に楽になります。ここでは、スチール棚と組み合わせる収納ボックスの選び方を、ホームセンターで入手できる製品を例に説明します。
この記事で分かること
- スチール棚と収納ボックスは相性がよい
- 積み重ね(スタッキング)できるかを確認する
- 上面と前面、どちらから出し入れできるか
- 棚段の有効寸法に収まるサイズを選ぶ
- 重さは棚板1枚あたりの耐荷重で考える
- ホームセンターの収納ボックスを例に
- 棚板に直接置く:大きな物や、形が決まっている物には向きます。出し入れが一番速い方法です。ただし小さな物は奥に紛れやすく、種類が混ざります。
- 収納ボックスで区切る:こまごまとした資材・工具・日用品に向きます。棚段ごとに置く物が決まるため、戻す場所に迷いません。棚段の有効寸法に合うサイズを選ぶことが条件になります。
スチール棚と収納ボックスは相性がよい
スチール棚は棚板がフラットで、棚段の高さも自由に変えられるため、収納ボックスを並べる土台として扱いやすい棚です。
棚板に直接物を置くと、小さな物が奥に紛れたり、種類が混ざったりしがちです。ボックスで区切ってしまえば、棚段ごとに「何がどこにあるか」が決まり、出し入れの迷いがなくなります。
キッチンや物置の棚はもちろん、こまごまとした資材や工具をしまうガレージまわりでも効果が大きい方法です。
積み重ね(スタッキング)できるかを確認する

まず確認したいのは、ボックスを積み重ねられるかという点です。
棚段の高さに対してボックスが低い場合、積み重ねができる製品であれば空いた上部も使い切れます。製品によってはサイズの違うボックス同士を組み合わせて積めるものもあり、棚段の高さに合わせて段数を調整しやすくなります。
スチール棚側の棚段高さは、軽量スチール棚が50mm間隔、それ以外のスチール棚やスチール本棚は25mm間隔で変えられます。ボックスの高さに棚段を合わせる、という調整ができるのはスチール棚の利点です。
棚段の高さは、軽量スチール棚が50mm間隔、それ以外のスチール棚やスチール本棚は25mm間隔で変更できます。ボックスの高さが決まっているなら、棚段の方をその高さに合わせる調整ができます。
上面と前面、どちらから出し入れできるか
従来の収納ボックスはフタが上についているものが多く、積み重ねると下のボックスを出し入れするのに一苦労でした。
前面(正面)側が開いていてフタを開けずに出し入れできるタイプであれば、積み重ねたままでも中身を取り出せます。上面と前面の両方から出し入れできる形状なら、ボックスに収まりきらない大きさの物も、積み方の組み合わせでうまく納められます。
スチール棚は正面が開いた構造なので、前面から出し入れする形のボックスとは特に噛み合いがよくなります。
棚段の有効寸法に収まるサイズを選ぶ

ここが最も失敗しやすいところです。ボックスのサイズは、スチール棚の外形寸法ではなく棚段の有効寸法と比べてください。
有効寸法とは、支柱や部材を除いた、実際に物を置ける棚段スペースの実寸です。外形寸法は支柱の外側までを含むため、必ず有効寸法より大きい値になります。この差を見落とすと「幅は足りるはずなのに入らない」ということが起こります。
幅は有効寸法をボックスの幅で割って、1段に何個並ぶかを計算します。奥行は、ボックスが棚板の短辺からはみ出さないかを確認します。奥行がはみ出すと、通路側に出てしまうだけでなく、荷重が棚板の手前に偏る原因にもなります。
ボックスのサイズは、スチール棚の外形寸法ではなく有効寸法と比べてください。外形寸法は支柱の外側までを含むため、必ず有効寸法より大きい値になります。この差を見落とすと「幅は足りるはずなのに入らない」ということが起こります。
重さは棚板1枚あたりの耐荷重で考える
樹脂製の収納ボックスは、それ自体が丈夫でたわみにくいものが多くあります。ただし、スチール棚に載せられる重さを決めるのは棚板1枚あたりの耐荷重の方です。
ボックスを並べると棚段を使い切ることになるため、1段あたりの合計重量が増えやすくなります。工具や金物などの重い物をボックスに詰める場合は、棚板の耐荷重を超えないか確認してください。
また、ボックスを使う場合も重い物は下段が基本です。中身が見えなくなるぶん、どの段に何を入れたかを決めるときに重さも合わせて考えておくと安全です。
ボックスを並べると棚段を使い切ることになるため、1段あたりの合計重量が増えやすくなります。工具や金物を詰める場合は、棚板1枚あたりの耐荷重を超えていないかご確認ください。
ホームセンターの収納ボックスを例に
こうした条件を満たす製品は、ホームセンターの収納用品コーナーで手に入ります。
一例として、カインズホームのオリジナル収納用品「キャリコ」は、積み重ねができ、上面と前面の両方から出し入れできる形状の樹脂製ボックスです。丈夫な素材のため多少の重量物でもたわみにくく、スチール棚の棚段に複数個並べる使い方に向いています。
サイズとカラーは複数展開されています。選ぶ際は、前述のとおり棚段の有効寸法と照らし合わせて、幅・奥行・高さを確認してください。なお、他社製品の仕様や取扱いは変更される場合がありますので、最新の情報はメーカー・販売店でご確認ください。
- Q. スチール棚にはどんな収納ボックスが合いますか?
- A. 積み重ね(スタッキング)ができ、フタを開けずに前面から出し入れできるタイプが使いやすいです。スチール棚は正面が開いた構造のため、前面から出し入れする形状とよく噛み合います。上面と前面の両方から出し入れできる形であれば、ボックスに収まりきらない大きさの物も積み方の組み合わせで納められます。
- Q. ボックスのサイズはどこを見て選べばよいですか?
- A. 棚段の有効寸法と比べてください。有効寸法は、支柱や部材を除いた実際に物を置けるスペースの実寸です。幅は有効寸法をボックスの幅で割って1段に何個並ぶかを計算し、奥行はボックスが棚板の短辺からはみ出さないかを確認します。外形寸法で判断すると入らないことがあります。
- Q. ボックスの奥行がはみ出すとどうなりますか?
- A. 通路側に出てしまうだけでなく、荷重が棚板の手前に偏る原因になります。スチール棚の耐荷重は棚板一面に均等に負荷をかけた均等荷重での値ですので、手前に偏った積み方は避けてください。
- Q. ボックスを使う場合も重い物は下段ですか?
- A. はい、変わりません。重い物を下段に置くのがスチール棚の基本です。ボックスを使うと中身が見えなくなるため、どの段に何を入れるかを決める段階で重さも合わせて考えておくと安全です。


