KUシリーズ(KU軽量本棚等)の床固定方法
金剛製KU軽量本棚とスチール書架KU等のKUシリーズの転倒防止策の一つである床固定について説明しています。KUシリーズは、支柱底部に取り付ける基礎(金属製ベース)を床固定金具として利用し床固定を施工します。
金剛製KUシリーズと床固定
図書館施設・文化施設の什器を製造する金剛が製造する物品棚及び書架のシリーズがKUシリーズです。
KUシリーズは、当サイトでは以下の商品が取り扱いがあります。
基本的には上記3商品の床固定または壁固定の方法は同じとなります。
これらの書類や雑誌・ファイル保管に最適なスチール製の本棚(スチール本棚)及び書架は、人の目線や頭よりも高い位置までくる高さのある本棚となります。そのため、壁固定または床固定等の転倒防止措置を取らなければ本棚本体が転倒する可能性があります。地震等の揺れによる転倒の可能性を著しく低下させる方法が、壁固定や床固定となります。壁固定や床固定のように壁と書架本体とを一体として固定する方法が有効な転倒防止対策の一つとなります。
ここでは、上記3商品(以下、"KU軽量本棚等"または"KUシリーズ")に共通する床固定の方法について、詳しく説明しています。
なお、KUシリーズの床固定の方法は、基礎(ベース)を固定金具として兼用する方法となります。
基礎(ベース)を使用した床固定
KU 軽量本棚及びスチール書架 KU・スチール書架 RKUの本体の組み立てに必要な部材のなかに、写真のような金属製の基礎(ベース)があります。
この金属ベースの下側の穴(地面側の穴)を利用して、床固定をおこないます。
まず、KU本棚本体のフレームとなる躯体(構造体)部分の組み立てを完了させ、設置したい位置を確定させた後に、本棚本体を移動させ、その基礎(ベース)の地面側の穴にマーキングをします。
その際に、棚板と棚受けは、取り付けをせずに構造体のみの組み立てをする方が重量にならず移動が楽になります。
穴の位置にマーキングした後に、一旦、本棚本体を別の場所に移動し、そのマーキング部分に対して固定アンカー部材の下穴を開け、オールアンカー等を打ち込みます。
アンカーの打ち込みを終えた後に、本棚本体を設置したい位置に戻し完成します。
この方法では、アンカー部材を打ち込んだ後は、本棚本体を少し持ち上げる必要があり、十分に注意して行う必要があります。
別の場所に移動が困難な場合や本棚本体を持ち上げるのが困難な場合は、躯体(構造体)部分の組み立てを終了した後に設置したい位置に移動し、その位置から直接アンカー部材を取り付けます。
直接アンカー部材を打ち込み場合、地板側のスペースが少々狭く振動ドリル等のビットが短いと地面まで当たらない可能性がありますので、長尺ビットを用意する必要があります。
床固定の基準となる位置
KU軽量本棚等に施工する床固定について、位置とその数量には、メーカーが定めた基準または目安があります。
単式基本型(単体棚)を例とすると、床固定の位置は、原則として、KU軽量本棚等の両端で、支柱がある位置となります。上述の床固定方法を施工した場合は、自動的にその支柱位置に床固定が可能です。
また、床固定の数量は、1連単位である幅900mmを基準とすると、以下の図のような目安となります。

幅900mmの1連(台)で、2箇所を基準として、2連で2箇所、3連で3箇所、4連で3箇所が目安となります。最長で間口3600mmで3箇所となり、それ以降は最大1800mm単位で1箇所を追加していくこととなります。
複式タイプの転倒防止対策
KU 軽量本棚とスチール書架 KUには、壁面収納に適した単式のほか、両側から出し入れ可能な主に部屋の中央に設置する複式というタイプの本棚があります。※スチール書架 RKUには複式商品はありません。
複式タイプは、本棚を壁面に設置しないので、壁固定による対策は施工できず、床固定または天ツナギが必須の転倒防止対策となります。
複式タイプの床固定の基準は、下図のようになります。
KUシリーズの床固定に必要な部材と梱包
床固定金具を用いた床固定のための部材は、本棚本体の組み立てに必要な部材一式の他に、以下ものが必要となります。(※単式単体棚1台につき)
基礎(ベース)のみで床固定を施工するのが基本となり、固定金具は基礎(ベース)と兼用となるため本棚本体の部材に含まれ、床に打ち付ける固定用アンカーのみとなります。
- 基礎(ベース) 2個 ※固定金具として兼用
- 固定用アンカー部材 2本
床用固定アンカー部材は、原則として、オールアンカーが必要数同梱されています。
関連リンク
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